ean9ceu@NDF.peq9uwg’s diary

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今週の読書(2022年12月15日〜18日)

すっかり年末の雰囲気が漂ってきて、落ち着かない。/なにか精緻なもの、密度の高いもの、難しいものが読みたく、ゼーバルトの『目眩まし』を読む。織り込まれているものの大半は何も気がついていないのだろうが、なにか良くできた、何度でも辿る甲斐のあるものを読んでいるという充実感に救われる。会社を休んだ甲斐もある。続けて池内紀編訳の『カフカ短篇集』。「狩人グラフス」が収録されている。/カフカの〈正義〉への強烈な嫌味に感動する。「アメリカ」の冒頭にあたる「火夫」が収録されているが、カールのなんとも馬鹿らしいこと。共感すること多。その後どうなるんだったか、久しぶりに読みたくなる。ストローブ=ユイレの映画も、いくつかのカットがおぼろげに脳裏に浮かぶばかりで記憶が曖昧……。/檜垣立哉ドゥルーズ 解けない問いを生きる〔増補新版〕』(ちくま学芸文庫)。(2022年12月18日)