ean9ceu@NDF.peq9uwg’s diary

。どな本だん読近最 https://twitter.com/ean9ceu

今週の読書(2022年10月22日〜31日)

だいぶ間が空いてしまった。このかん、少々記憶があいまいだが詩人に会ったり、メディアアーティストに会ったり、翻訳家と会ったりしていた。/そうするあいだにもゲラの山との格闘は続いていたわけで、本をつくるのに一生懸命になればなるほど本が読めないというジレンマがすぐに生じてしまう。/ふと、もういちどイリナ・グリゴレ『優しい地獄』を手に取ることができて読み終わる。薦めてくれた方の言うとおり、すごい本、みたことも聞いたこともない世界がすぐそこにあり、しかも不思議なうつくしい日本語で物語は語られてゆく。くたびれていて休んだ一日が、病気を経て人生がまた一つ曲がってゆく著者の物語に重なる。/来年は三島由紀夫かなと思って準備運動をはじめている。まずは『小説家の休暇』に目をとおす。過剰な自意識と、なにもかもすっきりと整理して理解してしまうこのひとの性がうまく嵌ると美しい。ジュネ、川端康成など人物のスケッチが魅力的。脈絡ないが次は『永すぎた春』へ。/箱に詰められた蔵書から探しものをしていて森敦『意味の変容』を発掘。異常なる面白さ……。/神田の神保町ブックフェスを少々冷やかし、芸術新聞社のブースから1冊購入。持っているかもしれないのだが……。/いただいた「インカレポエトリ第7号」を断続的に拾い読み。(10月31日)