ean9ceu@NDF.peq9uwg’s diary

。どな本だん読近最 https://twitter.com/ean9ceu

今週の読書(7月8日〜11月12日)

あっというまに1週間すぎていった。この間、3冊の本の誕生に目処をつけた……。/と書いたのがもう4ヶ月も前なのか……。気持ちを改めることにした。文学フリマでブースを眺めて、このブログを思い出しました。/『マッカラーズ短篇集』(ハーン小路恭子/西田実訳、ちくま文庫)。「木、石、雲」に描かれた(朝からビールを呑んでる初老と言ってもいい年齢の男(いや、実際に短篇の最後の方では「老人」と呼ばれてる))の語る、愛の諸段階論。「わしがそれまでに感じたことのすべてが、この女のまわりに全部寄り集まったみたいだたった。」愛の神秘?と唐突にそれが奪われることの苦痛(男は妻に逃げられる)、そして見出した愛の科学的?方法論を語る。「どうだ、どのようにして愛しはじめたらよいか、わかるかね?」/そしてカメラワークと言ったらいいのか、夜中から朝まで開いてる深夜酒場に新聞配達の少年がやってくるところからはじまる流れがもうすばらしい。10分くらいの短篇で、老人はハーヴェー・カイテルで……、と考えはじめるとそれだけでしばらく楽しめる。/この1ヶ月あまり、もっともエキサイティングな読書は梅原猛なのだけど、それはもう少しまとまった機会に。/菊地成孔戒厳令下の新宿 菊地成孔のコロナ日記2020.6-2023.1』を。「音楽家の努めとは、聴衆に「生きていて良かった」と思わせること、その一点しかないと考えますし、逆に言えば、音楽にはその力しかない、と思っています。」「地球それ自体から、そして、聴衆、読者の皆様から共有するグルーヴに乗っていこうと思いますし、これは話が逆で、発生したグルーヴからは逃れられません。」などなど。